エンジニアの転職は何年目が良い?タイミングや転職を成功させるポイントも解説
「エンジニアは何年目に転職するのが良い?」「どんなタイミングがある?」「成功させるポイントは?」そんなお悩みを感じてはいませんか。
エンジニアの転職には何年目が良いという基準はありません。しかし、経験年数によって転職活動にどのような違いがあるのか気になる人もいるでしょう。
この記事では、エンジニアの転職タイミングや成功するポイント・おすすめの職種について解説します。エンジニアへの転職を考えている人は、ぜひでの記事を参考にしてみてください。
目次
|エンジニアの転職は何年目でも良い
エンジニアの転職に「何年目なら有利」という明確な基準はありません。業務を通じて培った経験や身に付けたスキルが重視される傾向にあるため、幅広い業務経験があれば、経験年数が短くても希望する条件の企業への転職を叶えられるでしょう。
一方で、同じ業務の繰り返しで専門性や資格がないと、経験年数が長くても希望通りの転職は難しい場合があります。
エンジニア不足により、経験やスキルがあれば挑戦できる企業が増えているので、自分の理想や目標を明確にし、柔軟に行動するのがおすすめです。
|【経験年数別】エンジニアの転職タイミング

経験年数別のエンジニアの転職タイミングは、以下のとおりです。
- 1〜2年目:スキルや実績をアピールできるようになったとき
- 3年目:専門性や年収を高めたいとき
- 4年目以降:希望のキャリアを実現したいとき
経験年数ごとのタイミングを知ることで、転職の判断をしやすくなるでしょう。
1〜2年目:スキルや実績をアピールできるようになったとき
1〜2年目では、スキルや実績をアピールできるようになったタイミングで転職を考えるのがおすすめです。
1〜2年目は社会人やエンジニアとしての基礎を身に付ける時期であるため、基礎スキルをしっかり固め、自信を持って自己アピールできるようになる必要があります。実務経験を積みながら開発手法やチーム開発、ビジネスマナーを習得していきましょう。
ただし、慢性的な長時間労働や成長機会の少なさに悩んでいる場合は、早めの転職を検討するのも重要です。
3年目:専門性や年収を高めたいとき
3年目は、スキルや実績が着実に積み上がるので、専門性や年収アップを狙う転職におすすめのタイミングです。3年間の実務経験があれば自分の得意分野やキャリアの方向性を明確に描きやすいため、市場価値を高めやすいでしょう。
現職で新しい挑戦ができなかったり、業務がルーチン化して成長に限界を感じてたりする場合は、給与や待遇を改善できる職場への転職を検討するのがおすすめです。
また、後輩指導やプロジェクトのマネジメント・リーダー経験があれば、企業側から即戦力とみなされ、好条件での転職も期待できます。
4年目以降:希望のキャリアを実現したいとき
4年目以降は、希望のキャリアを実現したいと考えたタイミングが転職におすすめです。専門性や実務経験が蓄積されているので、自分のキャリアプランや市場価値を意識しながら柔軟に転職先を選べるでしょう。
現職で専門性のさらなる強化やマネジメントへの挑戦・待遇改善などの希望が叶いにくい場合は、転職によって積み上げてきたスキルや経験を活かしたキャリアアップが実現しやすくなります。
|エンジニアの転職動向
IoTの普及による電子制御分野の拡大により、エンジニアの需要は高い状態が続くと見込まれています。とくに、自動運転やAI技術の発展によって、エンジニアの人材不足が顕著な半導体や電子部品関連業界でのキャリアアップは狙いやすいでしょう。
また、装置の製作やメンテナンス業務には人手が欠かせないため、多くの産業の基盤となっている製造業の需要が完全になくなることはありません。
製品の品質向上のために、常に最新技術や業界動向をキャッチアップし続けられるエンジニアは、将来的な活躍が期待できます。
|エンジニアの主な職種の年収例
ビーネックステクノロジーズの製造業の年収例は以下のとおりです。
| 職種 | 経験年数 | 年収 | 内訳 |
|---|---|---|---|
| 機械設計 エンジニア | 26年 | 910万円 | 月給60万円 +残業手当 +賞与年2回 |
| 実験・評価 エンジニア | 26年 | 760万円 | 月給50万円 +残業手当 +賞与年2回 |
| 生産技術 エンジニア | 26年 | 822万円 | 月給54万円 +残業手当 +賞与年2回 |
| 組込み エンジニア | 18年 | 739万円 | 月給48万円 +残業手当 +賞与年2回 |
※上記は、残業15時間分を含みます。年収例は一例であり経験やスキルにより異なります。
業界や専門分野によって、年収は異なります。上記はあくまでも一例ですので、正確な年収を知りたい人は、実際の求人を確認してみてください。
|エンジニアの転職を成功させる3つのポイント

エンジニアの転職を成功させるポイントは、以下の3つです。
- 転職の目的を明確にする
- エンジニアに活かせる資格を取得する
- エンジニアに強い転職サイトを利用する
希望する企業への転職を成功させるには、ポイントを押さえて転職活動を進めましょう。
1.転職の目的を明確にする
転職の目的を明確にすることで、面接の際に、自分の強みや意欲をしっかり伝えられます。漠然とした不満やネガティブな表現ではなく、「新しい技術環境で成長したい」「より大規模なプロジェクトに参画したい」といった前向きな目標を明示しましょう。
また、転職理由をポジティブに伝えることで、熱意や挑戦心が評価されやすくなります。転職によって実現したい目標を明確にすれば、転職先の選択基準もはっきりするため、ミスマッチを防ぐことも可能です。
2.エンジニアに活かせる資格を取得する
エンジニアに活かせる以下のような資格を取得することで、知識やスキルを客観的にアピールできます。
| 資格 | 詳細 |
|---|---|
| CAD利用技術者試験 | ・CADを使用できるスキルを証明する資格 ・2次元CADと3次元CADの資格に分かれている |
| 基本情報技術者試験 | ・ITエンジニアの登竜門的な国家資格 ・サーバ、ネットワーク、セキュリティの基礎知識を網羅できる ・2023年から通年CBT方式で実施 |
| 応用情報技術者試験 | ・基本情報技術者の上位資格 ・高度IT人材に必要な応用的知識・技能を証明できる ・テクノロジー以外に経営、プロジェクトマネジメント、法務も出題される |
※参照:独立行政法人 情報処理推進機構「基本情報技術者試験」
※参照:独立行政法人 情報処理推進機構「応用情報技術者試験」
3.エンジニアに強い転職サイトを利用する
自分の希望条件やスキルに合致した企業に出会いやすくなるため、エンジニアに強い転職サイトを利用するのがおすすめです。一般的な求人サイトではエンジニアの職種が限られるので、希望する条件の企業を見つけにくいでしょう。
ビーネックステクノロジーズが運営する「NEXT ENGINEER」なら、全国9,000件以上の機械や電気・IT領域の求人を掲載しています。また、2,000種以上の研修講座や200種以上の資格取得のサポートも用意されているので、スキルアップに挑戦することも可能です。
| 研修 | 主な内容 |
|---|---|
| 機電研修 | ・10日間でものづくりの基礎が学べる ・機械加工の基礎、材料力学、機械力学、半導体の製造プロセス、電気基礎、Excelなど ・ドライバーやスパナなど一般工具の適正な使い方、機械図面の読み方、卓上CNC旋盤の組み立てなどの機械基礎 ・電気配線方法、結線、電圧測定器による計測など電気基礎 |
| セミコン研修 | ・1カ月間で半導体や半導体製造装置の基礎が学べる ・半導体とは何かという基礎知識から、研修センターにある半導体製造装置を使って装置構造やメンテナンス方法を学習できる |
| C言語マイコン研修 | ・約1〜2カ月間のオンライン研修でプログラミング言語の基礎であるC言語が学べる ・C言語の基礎やプログラミング方法から、マイコンキットを用いた制御開発研修で実際にファンを回したり、LEDランプを点灯させたり、実践的な開発に沿った形で学習できる |
|エンジニアの転職におすすめの業種
エンジニアの転職におすすめの業種は、以下の4つです。
- 自動車
- 家電
- 半導体
- ロボット
職種だけでなく、業種への理解を深めることで、転職後のミスマッチを減らせるでしょう。
1.自動車
自動車業界は、電気自動車(EV)や自動運転技術など、最先端の技術開発が急速に進んでいます。環境対応やエネルギー効率向上といった社会的ニーズの高まりにより、常に新しい技術革新が求められるため、経験を活かした挑戦が始められるでしょう。
また、自分が関わった自動車が実際に公道を走るという達成感は、やりがいにもなります。人々の生活を支えるインフラとして安定した需要が期待できる自動車業界は、将来性を重視した転職先としてもおすすめです。
2.家電
家電業界は、特定分野の家電に特化した企業と、生活家電を総合的に手がける企業があり、製品の種類によって求められる技術や担当業務が異なります。また、最新のIT技術の活用も不可欠になっているため、技術力を活かした挑戦ができる分野です。
グローバル展開を進める企業も多く、国際的な現場でスキルを磨くチャンスも広がっているでしょう。幅広い選択肢のなかから自分に合った企業やポジションを選べるので、キャリアの可能性を一層広げられます。
3.半導体
半導体業界は、以下の3つのメーカーに分かれます。
- 材料自体を開発・提供する材料メーカー
- 製造専用装置を手がける装置メーカー
- 半導体を生産するメーカー
情報処理機能を担う電子機器の頭脳として欠かせない半導体は、独自の技術や業務フローが存在するため、キャリアの幅を広げやすいでしょう。現場作業はマニュアル化が進み、温度や空気の清潔さが厳しく管理される環境なのも特徴です。
4.ロボット
ロボット業界は、今後も成長が期待される分野なので、経験を活かして新しい技術領域に挑戦したい人におすすめです。比較的単純な繰り返し作業が多いため、未経験の工程にもスムーズに挑戦しやすいでしょう。
主に携わるロボットは、以下の2種類です。
| 種類 | 詳細 |
|---|---|
| 産業用ロボット | ・溶接・塗装・組立などの産業自動化用途に使用される ・大きなエネルギーと高速動作が可能 |
| サービスロボット | ・掃除・警備・受付などの用途に使用される ・安全性重視の設計で多数のセンサーを搭載 |
くずや鉄粉が出にくいクリーンな作業環境で働けるのも特徴です。
|エンジニアの転職におすすめの職種6選
エンジニアの転職におすすめの職種は、以下の6つです。
- 機械設計エンジニア
- 実験・評価エンジニア
- 生産技術エンジニア
- 組込みエンジニア
- 回路設計エンジニア
- 品質管理・品質保証エンジニア
職種への理解を深めることで、転職を前向きに考えやすくなるでしょう。
1.機械設計エンジニア
機械設計エンジニアは、さまざまな機械の設計や開発に携わる職種です。扱う機械や所属企業によって仕事内容が異なるため、設計力や専門知識に加え、柔軟な対応力も求められます。
機械設計エンジニアの年収例は、以下のとおりです。
| 経験年数 | 年収例 | 内訳 |
|---|---|---|
| 16年 | 763万円 | 月給50万円 +残業手当 +賞与年2回 |
| 24年 | 873万円 | 月給55万円 +残業手当 +賞与年2回 |
| 26年 | 910万円 | 月給60万円 +残業手当 +賞与年2回 |
※上記は、残業15時間分を含みます。年収例は一例であり経験やスキルにより異なります。
以下の記事では、機械設計エンジニアに求められるスキルや資格などについて紹介しています。
関連記事:機械設計エンジニアの仕事内容|年収や転職に役立つスキル・資格も紹介
2.実験・評価エンジニア
実験・評価エンジニアは、販売前の製品の安全性や品質を評価する職種です。自動車・航空機・家電製品などの幅広い製品に対応するため、培った技術や知識を活かして企業の信頼性向上に貢献できます。
実験・評価エンジニアの年収例は、以下のとおりです。
| 経験年数 | 年収例 | 内訳 |
|---|---|---|
| 6年 | 471万円 | 月給30万円 +残業手当 +賞与年2回 |
| 16年 | 610万円 | 月給39万円 +残業手当 +賞与年2回 |
| 26年 | 760万円 | 月給50万円 +残業手当 +賞与年2回 |
※上記は、残業15時間分を含みます。年収例は一例であり経験やスキルにより異なります。
以下の記事では、実験エンジニアの仕事内容や求められるスキル、役に立つ資格などについて紹介しています。
関連記事:実験・評価エンジニアの仕事内容|求められるスキルや将来性も解説
3.生産技術エンジニア
生産技術エンジニアは、製品の生産工程を改善し効率化を推進する役割を担う職種です。生産ラインの課題を的確に洗い出し、改善策を提案・実行することでコスト削減や生産期間の短縮を目指します。
生産技術エンジニアの年収例は、以下のとおりです。
| 経験年数 | 年収例 | 内訳 |
|---|---|---|
| 6年 | 479万円 | 月給30万円 +残業手当 +賞与年2回 |
| 16年 | 689万円 | 月給45万円 +残業手当 +賞与年2回 |
| 26年 | 822万円 | 月給54万円 +残業手当 +賞与年2回 |
※上記は、残業15時間分を含みます。年収例は一例であり経験やスキルにより異なります。
以下の記事では、生産技術エンジニアの仕事内容や年収例、役立つ資格などについて紹介しています。
関連記事:生産技術エンジニアの仕事内容|年収例や資格・将来性についても解説
4.組込みエンジニア
組込みエンジニアは、自動車や家電などの制御システム開発を担う職種です。昨今では、AIやIoTの急速な普及により、組込み技術を活用する製品が日々拡大しているため、将来性も期待できるでしょう。
組込みエンジニアの年収例は、以下のとおりです。
| 経験年数 | 年収例 | 内訳 |
|---|---|---|
| 7年 | 475万円 | 月給30万円 +残業手当 +賞与年2回 |
| 13年 | 607万円 | 月給39万円 +残業手当 +賞与年2回 |
| 16年 | 739万円 | 月給48万円 +残業手当 +賞与年2回 |
※上記は、残業15時間分を含みます。年収例は一例であり経験やスキルにより異なります。
以下の記事では、組込みエンジニアの転職を成功させるポイントや求められるスキルについて紹介しています。
関連記事:組込みエンジニアの転職戦略|主な仕事内容や必要なスキル・キャリアパスを紹介
5.回路設計エンジニア
回路設計エンジニアは、製品に内蔵される電子回路の設計や製造を担当する職種です。テレビやスマートフォン・コンピューターなど、製品の用途に合わせた最適な回路設計をします。
回路設計エンジニアの年収例は、以下のとおりです。
| 経験年数 | 年収例 | 内訳 |
|---|---|---|
| 16年 | 763万円 | 月給50万円 +残業手当 +賞与年2回 |
| 24年 | 837万円 | 月給55万円 +残業手当 +賞与年2回 |
| 26年 | 910万円 | 月給60万円 +残業手当 +賞与年2回 |
※上記は、残業15時間分を含みます。年収例は一例であり経験やスキルにより異なります。
以下の記事では、回路設計エンジニアへの転職について紹介しています。興味がある人は、ぜひご覧ください。
関連記事:回路設計エンジニアの転職戦略|仕事の流れや市場動向・求められるスキルを紹介
6.品質管理・品質保証エンジニア
品質管理・品質保証エンジニアは、製品の価値と信頼性を守る役割を担います。品質管理エンジニアと品質保証エンジニアの違いは、以下のとおりです。
| 項目 | 品質管理 | 品質保証 |
|---|---|---|
| 業務範囲 | 主に製造過程のみ | 企画〜アフターサービスまで幅広い |
| 保証範囲 | 製品完成前まで | 企画から販売後まで |
| 責任 | 出荷時点の品質を保証 | 出荷後の製品も保証 |
| 製品との関わり | モノづくりに関われる | 製品になったものに関われる |
| コミュニケーション | 社内向けに対応 | 社外との折衝も行う |
品質管理・品質保証エンジニアの年収例は以下のとおりです。
| 経験年数 | 年収例 | 内訳 |
|---|---|---|
| 6年 | 471万円 | 月給30万円 +残業手当 +賞与年2回 |
| 16年 | 610万円 | 月給39万円 +残業手当 +賞与年2回 |
| 26年 | 760万円 | 月給50万円 +残業手当 +賞与年2回 |
※上記は、残業15時間分を含みます。年収例は一例であり経験やスキルにより異なります。
以下の記事では、品質保証・品質管理に求められるスキルや資格などについて紹介しています。
関連記事:品質保証エンジニアの転職戦略|主な仕事内容や市場動向・求められるスキルを紹介
関連記事:製造業での品質管理の仕事内容は?求められるスキルや年収例、転職におすすめの職種を紹介
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エンジニアの転職におすすめな時期に明確な基準はありません。
1〜2年目のエンジニアでもアピールできる実績があれば、転職を成功させられる可能性はあるでしょう。3年目以降になると、年収アップやキャリアアップを狙った転職も可能です。
エンジニアに活かせる資格を取得しておくことで、経験年数が浅くても希望する企業への転職を成功させやすくなります。
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