品質管理からの転職におすすめの職種5選!活かせるスキルと成功のポイントも解説
「品質管理からの転職でおすすめの職種は?」「活かせるスキルはある?」「成功のポイントは?」そんなお悩みを抱えていませんか。
品質管理から転職するなら、実験・評価エンジニアや生産技術エンジニアの仕事がおすすめです。品質保証の仕事内容も親和性が高いと言えるでしょう。
この記事では、品質管理から転職する際のおすすめの職種や活かせるスキル、転職を成功させるポイントについて解説します。品質管理からの転職に悩んでいる人は、ぜひこの記事を参考に、理想の仕事を見つけてみてください。
|品質管理の転職についての市場動向は?
品質に関する不正が発覚した場合、企業へのダメージが大きく経営破綻につながる恐れもあることから、品質管理の需要は高い傾向にあります。
また、特定の分野だけの経験がある人よりも、システム単位で関わった経験がある人の方が転職に有利に働く場合がほとんどです。
ヨーロッパのRoHS指令※1やREACH規則※2、ISO規格※3などの国際規格に対する知識や対応経験も強みとして評価されやすいでしょう。
※1 EUが制定した「電気および電子機器に含まれる、特定の有害物質の使用制限に関する法律」です。
※2 EUが制定した「化学物質の登録、評価、許可、および制限を目的とした規則」です。
※3国際標準化機構(ISO)が制定した「世界中で一定の品質やレベルを保証し、製品やサービス、マネジメントシステムに関する国際基準を提供するための規格」です。
品質管理の将来性
品質管理の仕事は、将来的にAIが代用する部分がでてきたとしても、すべてを担うことはできません。安定した経営を続けるには、製品の品質の維持・向上が欠かせないので、AIを活用したより高い品質の製品管理が求められるでしょう。
|品質管理から転職する際におすすめの職種5選
品質管理からの転職におすすめの職種は以下の5つです。
- 品質保証
- 生産技術エンジニア
- 実験・評価エンジニア
- リスクマネジメントコンサルタント
- ISO審査員
自分のスキルが活かせる職種や興味・関心のある職種を選びましょう。
1.品質保証
品質保証は、製品の企画から完成後のチェック、アフターサポートまでの品質を保証する仕事です。品質管理よりも幅広い業務を担当するだけでなく、以下のような違いがあります。
項目 | 品質管理 | 品質保証 |
---|---|---|
業務範囲 | 主に製造過程のみ | 企画〜アフターサービスまで幅広い |
保証範囲 | 製品完成前まで | 企画から販売後まで |
責任 | 出荷時点の品質を保証 | 出荷後の製品も保証 |
製品との関わり | ものづくりに関われる | 製品になったものに関われる |
コミュニケーション | 社内向けに対応 | 社外との折衝も行う |
品質保証の年収例は、以下のとおりです。品質管理と親和性の高い仕事であるため、培った経験を活かしやすいでしょう。
経験年数 | 年収例 | 内訳 |
---|---|---|
13年 | 461万円 | 月給30万円 +残業手当 +賞与年2回 |
22年 | 522万円 | 月給34万円 +残業手当 +賞与年2回 |
26年 | 536万円 | 月給35万円 +残業手当 +賞与年2回 |
※上記は、残業11時間分を含みます。年収例は一例であり経験やスキルにより異なります。
2.生産技術エンジニア
生産技術エンジニアは、コスト削減や生産期間の短縮のために、製品の生産工程を改善し、効率化を進める仕事です。製造業は多種多様であるので、業界ごとの幅広い知識が求められます。
短期的なスパンでは改善が難しい傾向にあることから、長期的に取り組む必要があるでしょう。生産技術エンジニアの年収例は、以下のとおりです。
経験年数 | 年収例 | 内訳 |
---|---|---|
10年 | 467万円 | 月給30万円 +残業手当 +賞与年2回 |
22年 | 604万円 | 月給40万円 +残業手当 +賞与年2回 |
26年 | 651万円 | 月給43万円 +残業手当 +賞与年2回 |
※上記は、残業11時間分を含みます。年収例は一例であり経験やスキルにより異なります。
以下の記事では、生産技術エンジニアの仕事内容や年収例、向いている人などについて紹介しています。生産技術エンジニアの仕事に興味がある人は、ぜひご覧ください。
関連記事:生産技術エンジニアの仕事内容|年収例や資格・将来性についても解説
3.実験・評価エンジニア
実験・評価エンジニアは、世に出る前の自動車や航空機、ロボット、家電、医療用機器などの機能や安全性に問題ないかを調べる仕事です。
設計者が必要とする性能や機能のテストを実施して、分析結果をもとに合格基準を満たしているかをフィードバックします。品質管理で身に付けたデータの分析力やコミュニケーションスキルが活かせるでしょう。
実験・評価エンジニアの年収例は以下のとおりです。
経験年数 | 年収例 | 内訳 |
---|---|---|
13年 | 461万円 | 月給30万円 +残業手当 +賞与年2回 |
22年 | 522万円 | 月給34万円 +残業手当 +賞与年2回 |
26年 | 536万円 | 月給35万円 +残業手当 +賞与年2回 |
※上記は、残業11時間分を含みます。年収例は一例であり経験やスキルにより異なります。
以下の記事では、実験・評価エンジニアの仕事内容や求められるスキル、役立つ資格などについて紹介しています。実験・評価エンジニアの仕事に興味がある人は、ぜひご覧ください。
関連記事:実験・評価エンジニアの仕事内容|求められるスキルや将来性も解説
4.リスクマネジメントコンサルタント
リスクマネジメントコンサルタントは、災害や事故などの重大障害が発生した際に、円滑に企業活動を実施するための事業継続計画を策定する仕事です。
個人情報の漏洩やデータ改ざんのリスクに対する管理体制の構築や、コンプライアンス対応のサポートなども行います。
品質管理のマインドを活かせる業務内容であるため、親和性は高いといえるでしょう。コンサルティングファームや監査法人のアドバイザリー部門などの求人を探すのがおすすめです。
5.ISO審査員
ISO審査員は、国際規格であるISOの認証を行う専門家であり、以下の審査を実施します。
- 予備審査
- 登録審査
- 維持審査
- 更新審査
ISO認証の取得を希望する企業に対して、品質管理の状況を審査し、国際基準に適合できるようなアドバイスをするのが仕事です。
品質管理の専門家であるため、身に付けたスキルや経験を活かしやすいでしょう。ただし、ISO審査員になるには「品質マネジメントシステム審査員」の資格が必要です。
以上5つが、品質管理からの転職先としておすすめの職種です。
これらの求人は、以下のサイトで探すことができます。
|品質管理から転職する4つの理由
品質管理からの転職を決意する主な理由は以下の4つです。
- 業務範囲が広すぎる
- 成果が見えにくい
- 仕事のプレッシャーが大きい
- 社内で板挟みになりやすい
転職する理由を明確にすることで、自分が適した仕事を考えやすくなるでしょう。
1.業務範囲が広すぎる
品質管理の仕事は欠陥品の原因分析や完成品のチェック、製造工程の管理など幅広く、さまざまな知識や経験が求められます。
そのため、幅広い知識を学び続けることに疲弊してしまう人も少なくありません。また、業務範囲の広さから多忙な日々が続きやすく、転職を決める人も多くいます。
2.成果が見えにくい
欠陥品やサービスの不備を未然に防ぐ仕事なので、営業や開発などと異なり、成果が見えにくい傾向にあります。同じ作業を繰り返すことも多いため、やりがいを感じにくい人もいるでしょう。
しかし、トラブルを未然に防ぐことで、結果として企業の信頼性が向上し、経営の安定化にも貢献できます。成績や実績が明確になる仕事を希望する人は、ものづくりエンジニアや開発などに挑戦するのがおすすめです。
3.仕事のプレッシャーが大きい
品質チェックに不備があると、企業の信用問題にも関わるため、プレッシャーに感じる人も多くいます。完成品のチェックだけでなく、製造工程にも目を光らせる必要があるので、緊張感から疲弊してしまう場合もあるでしょう。
4.社内で板挟みになりやすい
品質管理の仕事は欠陥品や不備などが発覚した場合、同じ職場の人間にミスを指摘するため、社内で板挟みになりやすい傾向にあります。
特に、開発部や営業部、製造現場と接する機会が多く、トラブルを円満に解決するコミュニケーションスキルが欠かせません。
|品質管理から転職する際に活かせる5つのスキル
品質管理から転職する際に活かせるスキルは以下の5つです。
- コミュニケーションスキル
- 論理的思考力
- 分析力
- 責任感
- リスクマネジメントスキル
品質管理の仕事で培ったスキルをアピールすることで、転職も成功させやすいでしょう。
1.コミュニケーションスキル
コミュニケーションスキルは、幅広い業界・業種で活かせるスキルです。
品質管理は他部署との連携が欠かせないため、コミュニケーションスキルが身に付きやすい環境にあります。特に、トラブルや欠陥品が見つかった際は、同じ職場の人に原因を探らなければならないので、相手が不快にならない接し方が重要です。
また、欠陥品の原因究明には、作業者への聞き込みも欠かせないので、聞く力も養われやすいでしょう。
2.論理的思考力
多くの経営者が求めている論理的思考力は、トラブルの原因究明に欠かせないスキルです。
順序に沿って物事を考える力は、どのような職種にも求められます。
論理的思考力は、以下の2種類に分けられます。面接する時に、自分のタイプを明確にしてアピールできると良いでしょう。
- 帰納法: 事例の共通点から結論を導き出す
- 演繹法: 既存の情報に客観的な情報を行け加えて結論を出す
3.分析力
品質管理は、トラブルの原因究明や再発防止のために分析力が欠かせません。
効果的な改善点を提案するには、原因を分析するスキルが重要です。データを元に問題点を洗い出し、改善案を提案できるスキルはさまざまな職種で強みになるでしょう。
4.責任感
最終の品質チェックでミスを見落としてしまうと、会社に損害を与える可能性があるので、品質管理には責任感が強い人が多くいます。
仕事に真剣に取り組む真面目さは、自己PRでもアピールしやすいでしょう。責任感の強い人は、目標に向けて努力し続けられるので、転職先でも評価されやすい傾向にあります。
5.リスクマネジメントスキル
品質管理は、トラブルを未然に防ぐ仕事であるため、リスクマネジメントスキルが重要です。トラブルが起きた際に、冷静に対処できる知識やスキルも求められます。
リスクマネジメントスキルは、幅広い業界・業種で求められるので、異業種への転職でも活かせるでしょう。
|品質管理からの転職を成功させるための4つのポイント
品質管理からの転職を成功させるには、以下の4つのポイントを意識するのが重要です。
- 強みを明確にする
- 自己PRは具体的に伝える
- 希望する業界や企業のニーズを調べる
- 品質管理に強い転職サイトを利用する
希望する職種への転職を成功させるためにも、事前準備をしっかりしましょう。
1.強みを明確にする
どのような強みを持っているかを明確にすることで、業界や業種を絞りやすくなります。強みを活かせる転職先であれば、キャリアアップややりがいにもつながるでしょう。
また、強みだけでなく、弱みやスキルを明確にするのも、職種を絞り込むうえでは重要です。強みや弱みがわからない人は、今までの経験を書き出したり、家族や友人に聞いたりすると良いでしょう。自己分析ができるツールを活用するのもおすすめです。
2.自己PRは具体的に伝える
実績や事例を伝える際は、具体的な数字を交えることで説得力が増します。
たとえば「毎月何件検査をし、何件の欠陥品が見つかったので、何日でこのような対処をしました」と具体的に伝えるのが良いでしょう。
成功体験だけでなく、失敗エピソードからどのような学びを得て、次に活かしているかをアピールするのもおすすめです。
3.希望する業界や企業のニーズを調べる
業界や企業ごとに求められるスキルは異なるため、どのようなニーズがあるのか調べておきましょう。
異業種への転職だけでなく、同じ品質管理を希望する場合でも、業界が違えば必要とされるスキルが異なる可能性があります。希望する企業が決まっている人は、入社後のミスマッチを減らすために、組織の雰囲気や評判などを口コミで調べておくのもおすすめです。
4.品質管理に強い転職サイトを利用する
一般的な求人サイトの場合、全体の求人数は多くても、品質管理のような専門的な職種は限られている傾向にあります。しかし、品質管理やエンジニアに強い転職サイトであれば、希望する職種の求人を見つけやすいでしょう。
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|NEXT ENGINEERで品質管理からの転職を成功させましょう
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