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インタビュー
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目指すは、設備保全のスペシャリスト。

「自ら機械を触り、使う人のためにもっとこうしてみようと試行錯誤することが楽しい」と語るのは、16年間自動車用安全部品メーカーで設備保全に従事する宮田。もっともお客様に貢献した当社のエンジニアに贈られる「最優秀エンジニア賞」を受賞した彼が、歩んできた道、一番手応えを感じた仕事のエピソードを聞きました。

自動車安全部品メーカー勤務
入社16年目
宮田 洋 Hiroshi Miyata

「機械に触れていたい」この想いが、キャリアの始まり。

ー まずはこれまでのご経歴を教えてください。

宮田 私は幼少期から機械いじりが好きでした。特にバイクが大好きで、乗り始めてからは整備や改造ももちろん自分で。自動車整備の専門学校を卒業後は、カーディーラーの整備士として1年半ほど勤務。しかし、もっといろいろなことに挑戦したいと思い、当社に入社しました。1社目と2社目は自動車関係の設計のサポートなど、どちらかというとデスクワーク中心の仕事で、この時に「もっと現場にいたい。機械に触る仕事がしたい」と確信したんですよね。その後、当社の営業担当者に相談し、現在の自動車安全部品メーカーに移りました。

ー 現在の就業先はいかがでしょうか?

宮田 自動車用のハンドルを生産する工場で、製造現場に常駐し、アルミニウムやマグネシウムの鋳造設備の保全業務を担当しています。日々の定期点検をはじめ、トラブル対応や改善においても自分の目で設備を見て、何をすべきか判断し、より良いものにする。この仕事は、責任が重大ですが自分に合っているように思います。さまざまな職場を経験し、自分に合った就業先を見つけられるのは当社の良いところですね。

約2年かけて、自らのアイデアをカタチに。
生産ラインの全自動化を実現。

ー 現在の就業先ではどのようにキャリアアップしてこられたのでしょう?

宮田 最初は、鋳造機や溶解炉など各設備の構造を知るところからのスタートでしたね。一言に「設備」と言っても、搬送、プレス、切削加工、エアブローなどさまざまな工程から成り立っています。すべての工程が、機械的・電気的に正常に作動するかの確認はもちろん、何か起きた時にすぐ対応できなくてはいけません。そのため、入社してからの半年はまず覚えることに必死でした。現場で特に心がけていることは、実際に設備を扱う製造の担当者と密にコミュニケーションをとること。常に現場の声をキャッチアップしているからこそ、トラブル時の対応もスピーディーに行うことができるのです。
こうした努力を積み重ねた結果、今は私一人で生産ライン全体の保全業務を担当しています。さらに、新規設備の導入の際は、生産技術部署と連携しながら外部業者との見積もりや設備の仕様に関する折衝も任されるようになりました。

ー これまでに一番手応えを感じたエピソードはありますか?

宮田 2年ほど前に、生産ラインの全自動化プロジェクトが発足した時のこと。新規設備の導入を検討しましたが予算が合わず、「ならば既存設備の工程を改善することで実現できないか」と考えたのです。そこで、これまで人の手に依存していた部品の搬送工程を自動化するために、自ら2機の試作機を企画・設計・制作しました。試行錯誤を繰り返すこと約2年、ついに生産ラインの全自動化に成功。当初予算のわずか15%に抑える大幅なコストダウンが叶ったうえ、生産効率改善の成果が認められ、就業先で社長賞をいただけました。部署として取り組んだプロジェクトでしたが、人一倍熱意と労力をかけた仕事だったので、達成感と喜びはひとしおでしたね。

ー 当社でも、2021年の最優秀エンジニア賞を受賞されましたよね。

宮田 数多くのエンジニアの中から自分が選ばれて、最初はとても驚きました。しかし、自分が就業先で積み重ねてきた経験や成果を、きちんと認めてもらえたということが嬉しかったです。

あらゆる設備を熟知し、現場の「声」に応え続けていきたい。

ー 改めて、宮田さんにとって仕事のやりがいは何でしょうか?

宮田 やはり、自分が手掛けた設備が製造を担当するメンバーの役に立ち、喜んでもらえることですね。「ありがとう」「助かったよ」という声は何より嬉しいものです。また「この工程をもっと効率良くするにはどうすべきか」「新しい設備の導入を検討しているが、意見をもらえないか」など、周りから頼ってもらえると仕事へのモチベーションが上がります。

ー 今後、新たにチャレンジしたいことはありますか?

宮田 最近就業先で部署統合があり、まだ触ったことのないウレタンやインジェクション成形設備のメンテナンスにも携わることになりました。イチから学ぶことは大変ですが、新たなステージに立てたようでワクワクしています。今の目標は、あらゆる設備を熟知し、新たな課題にも積極的に挑戦して、どんな要望にも応えられるエンジニアになること。この先もずっと現場で人の役に立ち続けるために、エンジニアとしてキャリアの幅を広げていきたいですね。

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