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「8年目の今が一番楽しい」。制御系エンジニアのキャリアで見えてきた、自己成長とこれから。

制御系エンジニアは、私たちが普段使用する機器や装置などを正確に動かすうえで、なくてはならない仕事です。今回は、ビーネックステクノロジーズへの入社以降、制御系エンジニア一筋でキャリアを築いてきた小池さんに、キャリアアップや自己成長した点、やりがいなどを聞きました。

制御系エンジニア
入社8年目(※)
小池 弘太 Kota Koike

2016年ビーネックステクノロジーズに入社して以来、一貫して電子ビーム描画装置の制御システム設計を担当している。
※2023年10月時点

トップレベルの世界シェアを誇る企業で、知識とスキルを磨く。

私はビーネックステクノロジーズで制御系エンジニアとして働き始めて8年目。入社後はずっと、半導体の基板であるシリコンウェハに電気回路のパターンを描画する「電子ビーム描画装置」で世界トップクラスのシェアをもつメーカーに就業しています。

メインで行っているのは、C言語を用いた新規装置の制御システム設計や既存装置のシステム改善です。働き方としては、コロナ禍以降ほぼリモートワークですね。

エンジニアとして右も左もわからない状態でキャリアが始まり、こうして1社で長く就業できている理由には、職場環境の良さがあると強く思っています。普段は6名のチームで仕事をしていますが、その中の上司はもともと当社のエンジニアで、就業先に転籍された方なんです。だから良き理解者のような存在で、相談もしやすいです。

また、8年間ほぼ同じメンバーでさまざまなプロジェクトに挑んできたので、やりやすさも感じています。リモートでも気兼ねなく相談できるし、メンバー同士がピンチになったら助け合うこともある。チームで働く心強さと安心感があり、正直、今以上に働きやすい環境はないのではと思うくらいです。

地道な積み重ねで、純粋に仕事を楽しめるまでに成長。

入社から今に至るまでで、6機種以上の装置に携わり、着実に経験を積みスキルアップしている実感があります。

1・2年目はまず、コーディングを体系的に学びながらルールを覚え、バグ修正を担当しました。コーディングスキルを身に付けるまでは本当に苦労しましたし、エラー対策のための静的解析ツールを習得する必要もあり、とにかく必死でした。でも、その基礎固めがあったからこそ今があると思っています。

そんな中、3年目に入ると、新規装置のプログラム開発やライブラリ作成も任せてもらえるようになりました。自分がイチから考えて描いたコードが、実際に装置を動かす。嬉しさと興奮が同時に押し寄せてきました。もちろんやり遂げるまでは不安もありましたが、コーディングの面白さを実感した瞬間であったことは間違いないです。

5年目頃からは、新規装置に加え、既存装置のプログラム修正にも取り組むようになりました。既存の場合、下手に手を加えると稼働中のシステムにバグが生じる可能性があるので、かなり気を使って作業しなければいけない。緊張感のある作業です。一方で、そうした経験を重ねたことで、どんどん余裕が出てきたようにも思います。私は、純粋にコーディングが好きなんですよね。8年目の今が、一番楽しい。エンジニアとして成長して、余裕が出たからこそ、仕事を楽しめているのだと思います。

コミュニケーションが不可欠だから、AIにはできない仕事。

制御系エンジニアは、この先も残り続ける仕事だと私は考えています。テクノロジーが発展し今後はより一層AIが台頭する時代になりそうですが、制御系エンジニアの仕事にはAIでは対応しきれないコミュニケーションや、他者との連携が必要です。作るだけでなく、その先に「人対人」のやり取りがある。それが制御系エンジニアの特徴ですし、やりがいだとも思います。

私自身は、今後も今の仕事を続けつつ、新しい言語も学びたい。そうして自分の業務範囲を広げながら、制御系エンジニアとして成長したいと考えています。

普段から気にかけてくれる上司がいて、培った知識と経験をもとに制御系エンジニアとして楽しく仕事ができていること、とても恵まれていると感じます。

取材日:2023年9月6日


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