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エンジニアの成長
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キャリアとは、生き方。
エンジニアの「目標設定」に必要なプロセスとは

エンジニアをサポートするキャリアコンサルタント 佐藤 広美

春は気持ちを新たに、次の目標を立てる時期です。しかし、何となく「このスキルを身に付けたい」「あの資格を取ろう」と考えるだけでは、スキルアップや長期的な成長にはつながりません。そもそもキャリアとは何か? エンジニアの目標設定のポイントは? 当社でキャリアコンサルティング相談を行う佐藤にキャリア相談の事例も含めて話を聞きました。

キャリアアップは「自分らしさ」を磨く過程のこと

―まず、「キャリア」とはそもそもどういったものなのでしょうか。

佐藤:キャリアと聞くと、就職や出世など仕事に取り組んだ先にある結果として捉えがちですが、それだけではなく、働くことに関わる継続的なプロセスや、その過程で身に付くスキル、それらを通して変わっていく生き方そのものだと考えています。キャリアを積むということは、プライベートも含めた「自分らしさ」をも磨いていくことなのです。

―では、キャリアを積む手段として「目標設定」はなぜ必要なのですか。

佐藤:目標があるのとないのとでは、日々の行動に大きな差が生じます。目標に向けて何が必要かを考えることで、同じ時間やコストの中でもより効率的に自分を成長させるためにすべきことが明確になるからです。特に、エンジニアの世界は、技術が日々進歩していくもの。その変化についていくためには、常に世の中のあらゆる事柄にセンサーを張り巡らせる必要があります。周囲の状況を見ながら、自らに必要なスキルや技術を高めていくのです。

―実際にゴールはどのように設定すればよいでしょうか。

佐藤:実は「ゴール」、つまり到達する最終地点というものはないのだと思います。その時の自分に必要な目標を設定し、クリアする作業を繰り返す——これを重ねていくことで、継続的なステップアップが実現します。時には、高く見えるハードルに挑まなくてはならない場面もあります。しかし、その時こそが大きく成長できるチャンス。乗り越えた先には、エンジニアとして長く活躍するために不可欠なものの見方や柔軟性が身に付くはずです。

  1. 業務との関連性を考えながら、実現が見込める目標を定める。
  2. 目標の達成に向けて自分がしたこと・できたことを文字にして記録する。
  3. 達成の手応えを感じたら、自分の成長したポイントを 可視化し振り返る。
  4. 同じ分野のスキルを伸ばし縦に成長するか、他の領域にチャレンジし枝葉を広げるのか。次の目標を検討する。

当社で、半年に一度開催している「キャリアブラッシュアップWeb研修」もこの一環です。この研修は、エンジニアが具体的な目標を描くために、挑戦したい仕事や深めたい技術に向けて足りないスキル・経験を把握する機会。自分の進む道を自分で選択し高めていくことを可能にしています。

親身にアドバイスをくれる、キャリアコンサルティング相談も

キャリアコンサルティングの画像

―キャリアコンサルティングでは、どのような相談に乗ってもらえるのでしょうか。

佐藤:自分のやりたいことや課題が明確な方には、現時点で足りていない部分を補うための勉強や解決策を提案します。一方で、自分が今後どのように成長していけばいいのか、未来図を描けず不安を感じている方もいます。自分で自分の可能性を狭めないためにも、まずは目の前のことに取り組み、いろいろな経験をしてほしいと思っています。そのうちに視野も広がっていきますから、その上で自分の力を発揮したいと思える分野を見つけ、専門領域として磨いていけたらいいですね。

―最後に、今後のキャリアについて考えている方へメッセージをお願いします。

佐藤:目標と聞くと、何か素晴らしいことを考えなければならないと思いがちですが、手の届きそうなものを着実に達成し、それを繰り返していくことが成長につながります。小さく見える目標でも、確実にクリアしていくことが大きな自信にもなりますよ。一歩一歩着実に積み重ねていくことで、結果的に自分のキャリア、生き方が形になっていく——その成長の過程を大事にしてほしいと思います。

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