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半導体分野の扉をひらく1カ月。講師に聞く、セミコン研修の魅力

お台場セミコントレーニングセンターでの研修の画像

当社が2023年12月に開設した「お台場セミコン※1トレーニングセンター」。この施設で行われる1カ月間の研修では、座学だけでなく大型実機を使った実技を体験し、半導体分野の基礎知識から実践的なスキルまでを学ぶことができます。
今回は半導体分野で約30年のキャリアを持ち、トレーニングセンター開設から講師を務める三根に、センター開設までの経緯や研修の特長、講師としての想いについて聞きました。

※1:半導体を意味する「セミコンダクター(semiconductor)」の略

切望していた「半導体エンジニアの研修施設」が現実に。

お台場セミコントレーニングセンターで講師を務める三根の画像

ー まず、三根さんの経歴を教えてください。

三根:最初に入社したのは電機製品販売会社で、商品管理や配送、営業など幅広く担当しました。その後、半導体装置関連メーカーなど数社で勤務し、2013年にトラスト・テック(現・ビーネックステクノロジーズ)へ入社後も、半導体装置の立ち上げをはじめ、さまざまな業務に携わってきました。21年に一度退社しましたが、トレーニングセンターが開設された23年12月に、講師として再入社しています。半導体分野での仕事は、24年でちょうど30年目ですね。

ー 講師に就任するにあたっては、どのような経緯があったのでしょうか?

三根:当社でエンジニアとして働いていた時、就業先の方から「技術派遣の会社なのに経験者は少ないよね」と言われたことがあって。それがすごく悔しくて、当時から当社の営業担当に「半導体エンジニアのための研修施設を作ってほしい」と要望していました。

2023年にそれがいよいよ現実になって、現在の上司からも「講師として来てくれないか」と相談があったんです。当時、私は当社を退職して別の会社にいたので、引き受けるかどうか悩みましたね。でも、この年齢でオファーをいただくのも何かの縁だろうと。「やってみよう」と決意し、お引き受けしました。

どの現場でも安心して働き始められる、充実の1カ月。

ー 研修はどのような内容となっているのでしょうか?

三根:この研修は、東京・江東区のテレコムセンタービル内にある「お台場セミコントレーニングセンター」で、1カ月かけて行われます。

まず研修初日はオリエンテーションやコンプライアンス研修です。その後2日目~4日目で受けていただくのが「SEAJ推奨安全教育」。半導体分野の工場では、ホコリやチリを除去し、温度や湿度が厳密に管理された「クリーンルーム」という設備の中で働くのですが、高所作業や化学物質といった危険も少なくはありません。そこで、安全に作業を行うための基礎知識を身に付けておくのが、このカリキュラムです。これを修了しておくことで、半導体装置メーカーに就業が決まったとき、すぐに仕事を始めることができます。

その後は、いよいよクリーンスーツを着て、半導体製造装置を扱うための安全教育や工具の使い方、装置の仕組みなどを学びます。研修後半では、「アッシング装置※2」という実機を使った講習に入ります。メンテナンスやセンサーの調整作業などを体験してもらい、1カ月の研修を終えた頃には、簡単な作業はひと通りできるようになっているはずです。

※2 ウエハー(半導体の材料となる円盤上の板)に、必要な加工を行ったのち、不要になったレジスト(調剤)を除去する装置

ー 研修はどんな人が受講できるのでしょう?

三根:対象は未経験で、半導体関連の企業への就業を希望されている方ですね。地方の方でも、当社が都内のマンスリーマンションを準備しているので、そこからお台場まで通っていただけます。もちろん交通費も支給されますし、研修期間中は基本給が支払われるので安心して受講いただけます。

研修には、男性女性問わず、社会人経験も異なるさまざまな方が集まります。前職は飲食や販売スタッフ、営業、事務、福祉、中には声優や漫画家のアシスタントをしていた方も。「ねじを回したことがない」という方だってたくさんいますよ。半導体分野は専門用語が多く、初めは難しく感じることも多いかもしれませんが、私たち講師が誰でも理解できる言葉や動画を使ってわかりやすく説明しますので、安心していただきたいですね。

もちろん、研修で教えられることには限りがありますし、研修で使っている実機と就業先で使う装置が異なれば、やり方も若干変わってきます。しかし、基本的な考え方は同じですから、半導体分野の原理やルールを知っておくことは、どの就業先でも必ず役に立つはずです。

ー 研修期間中は、どのような生活をするのでしょうか?

三根:研修は平日9時〜18時までみっちり行います。テレコムセンタービルの中には食堂やカフェがあるので、休憩もとりやすいのではないでしょうか。また、センターの近くには「フジテレビ本社ビル」や「ダイバーシティ東京 プラザ」があり、研修終わりには展望台に登って夜景を見にいく方も多いです。皆さん、日中はしっかり学び、夜や休日は自由に楽しんでいるようですね。

参加した研修生の声

  • 「半導体とは何か」をイチから学べ、とてもためになった1カ月でした。
  • わからないことは、何でも気軽に質問できる空気感があります。
  • あともう1カ月ぐらい、ここで勉強していきたいくらいです。
  • ここで同期の仲間ができたことは、これから先大きな財産になると思います。

やる気と「学びたい」という気持ちがあれば、誰でも大丈夫。

お台場セミコントレーニングセンターでの研修の画像

ー 最後に、未来の研修生に向けて伝えたいことはりますか?

三根:研修を受講するにあたって、特別な知識や経験は必要ありません。半導体は比較的新しい分野なので、「何でも吸収して自分のものにしていく」という意気込みで来てもらえればと思います。一歩踏み出すことで広がる世界があり、学べば学ぶほど「もっと知りたいな」「ここはどうなっているんだろう?」と面白くなっていくはずです。

私たち講師も、最新情報を交換し合ったり、さまざまな雑誌や本を読んだりと、日々勉強を続けています。また研修内容も、いただいたアンケートをもとにブラッシュアップを繰り返しています。まだまだ実現できていないアイデアもたくさんあるので、今後もカリキュラムをどんどん充実させ、現場に出た時に困ることがないくらいの知識とスキルが身に付く研修を目指していきたいですね。

皆さんの成長する姿を見るのが、私たちにとっても何よりものやりがいです。半導体分野に興味のある方は、ぜひ一緒に最初の一歩を踏み出しましょう。

◆セミコン研修/お台場セミコントレーニングセンター
詳しくはこちら >> https://nextengineer-benext.jp/feature/training/

取材日:2024年10月10日


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