「やってみないとわからない」から始まったエンジニアのキャリア。これからも、しなやかに成長し続けたい。
デザイナーとしてのキャリアを経て、エンジニアへと転身した二村さん。子育てをしながら、設計・評価エンジニアとして活躍しています。新たなキャリアに挑戦したきっかけや仕事の魅力、日々心掛けている姿勢などについて伺いました。
半導体デバイスメーカー勤務
入社3年目
二村 美樹 Miki Futamura
2022年入社。未経験からスタートしたICの評価業務を経て、現在は多彩な半導体デバイスメーカーに就業。半導体のレイアウト設計・評価業務に従事している。
※2024年9月時点
|「デザイナーからエンジニアへの転身」という挑戦。
子どもの頃から「ものづくり」への興味があって、高校ではスマートフォンや家電など、工業製品のプロダクトデザインを専攻していました。卒業後は家電量販店のスタッフを経て、憧れていた広告デザイン制作会社に就職したものの、会社都合で退職することになりました。このタイミングで、仕事の方向も変えてみようと考えたんです。工業製品の外側についての知識はあるから、中身も知ればもっと良い仕事ができるはず。そう思い立ち、夢テクノロジー(現:ビーネックステクノロジーズ)に転職しました。
入社後初めての業務は、主にICの電源電圧に関する評価。評価用の治具作成や基板の作成なども行いました。エンジニアの仕事に関する経験はゼロでしたが、「最初からできる人はいない」「やってみないとわからない」という思い1つで知識を身に付けていったんです。知らないことを知ることは楽しかったですし、根性と、わからないことは誰かに聞く自信だけはあったので、自分から先輩にどんどん質問しに行って(笑)。その結果、5年目にはチームのリーダーを任されるまでに成長しました。
|やりがいの源は、完成した製品を手に取れること。
現在の業務は、半導体のレイアウト設計と評価です。レイアウト設計は、回路図をもとに金属の配線を製図する業務。専用のレイアウトツールを使い、ICチップを想定した空間上に抵抗やトランジスタなどを配置して配線を設計します。決められた半導体の基板の上に、どのように構成要素を収めるか。これはデザインに近い業務で、学生の時に学んだ知識が活かせていますね。レイアウトが完成した後、パッケージ化された製品が想定通りに機能するかを試験で確かめるのが評価業務。複数の条件のもと、電源のオン・オフが正確にできるか、また正しい電圧で作動するかといった項目を確認します。
私が担当した半導体は、スマートフォンやカーナビ、おもちゃなどに使われています。自分が手掛けたICを使ったこれらの製品を見たり、手に取ったときには、やりがいを感じます。時には納期が迫って大変な思いをすることもありますが、無事世の中に出た製品を手に取ってみると、自分が少しでも役に立てたな、という達成感がありますね。
私が考える理想のエンジニア像は、「求められるものを現実にどう形にするか」、「そのためにはどのようにアプローチすれば良いかをきちんとアウトプットできる人」。半導体の設計や評価業務を経験して、そう思うようになりました。
|「ものづくり」と「子どもの成長」どちらも楽しみたい。
入社したての頃は、職場の先輩たちを見て、良いなと感じた行動をよく観察して、取り入れるようにしていましたね。例えば、仕事の進め方がとてもスムーズな人を観察してみると、スケジュールを逆算してムダを減らしていたことがわかったんです。
私は今、育児中で時短勤務をしているのですが、この先輩に見習い、限られた時間の中で仕事を計画的に進めています。具体的には、自分が1時間でどの程度の仕事ができるかを把握し、任された仕事にかかる時間を見通しています。期日内の完了が難しいことがわかった段階で、周囲に相談できるので、身に付けて良かったスキルです。これから子どもが小学校に上がっても仕事ができるよう、働き方の工夫は続けたいですね。子育てとエンジニア、どちらも楽しむことが、私の大切な軸だと思っています。
エンジニアとしては、これからも「柔軟性」を意識したいです。「やってみないとわからない」という気持ちでチャレンジしたから、自分の世界が広がりました。だからこれからも積極的にチャレンジしたい。環境や自分自身の変化を楽しみながら、これからも歩んでいけたらと思います。
取材日:2024年8月2日
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