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技術力も人間力も、アップデートし続けられるエンジニアに。

ビーネックステクノロジーズで年1回、もっともお客様に貢献したエンジニアに贈られる「最優秀エンジニア賞(MVE)」を受賞した赤尾さん。半導体製造装置メーカー1社で12年以上就業し、機械設計エンジニアとしての技術力と人間力を積み上げてきた彼に、仕事に対する姿勢ややりがい、今後の展望を聞きました。

半導体製造装置メーカー勤務
入社13年目
赤尾 健司 Takeshi Akao

2011年入社。大手半導体製造装置メーカーに12年就業し、プラズマエッチング装置に搭載される静電チャックの開発・設計を担当。当社社内表彰にて、2023年度MVEを受賞。

大手メーカーだからこそ挑戦できた、設計者としてのキャリアアップ。

私にとってモノづくりは、ずっと「楽しいこと」でした。子どもの頃はミニ四駆の改造に夢中になりましたし、高校は「なんだか楽しそう」という理由で機械科へ進学。その流れで大学も機械工学科を選び、CADを使って図面を書く楽しさを学びました。

大学卒業後は、産業機器に関わる企業数社で、設計のみならず加工や組み立てなど一連の業務を経験。さらなるキャリアアップを目指していたところ、2011年にビーネックステクノロジーズに出会ったんです。入社の決め手となったのは、就業先に大手メーカーが豊富にあったこと。大企業の仕事のやり方を学び、さまざまな経験を積みたいという思いから、応募に至りました。

入社以降は12年以上ずっと変わらず、1社の半導体製造装置メーカーに就業しています。主な業務は、プラズマエッチング装置に搭載されている「静電チャック」の開発・設計。「プラズマエッチング」とは、真空容器の中でプラズマによって発生させた活性粒子と「ウェハー」というシリコン素材を化学反応させ、ウェハーの不用部分を削り出す技術です。そして、処理中に動かないようウェハーを吸着保持しているパーツが、静電チャックですね。

13年目を迎えた現在、これまでに携わってきた装置は10機種以上に上ります。大手だからこその環境を活かし、3〜4年かけてトライ&エラーを繰り返しながらじっくり要素開発に取り組むことができ、中には特許出願まで辿り着けたものもありました。また、長年働くことで、配属先社内での面識も広がっており、専門外の業務を教えてもらったり、対応できることが増えたりと、さまざまな好循環が生まれていると感じています。

大切なのは、自分自身をアップデートし続けること。

私が関わっているプラズマエッチング装置には、機械設計・開発のノウハウだけではなく、電気や熱伝導、材料についての知識も欠かせません。そのためには、セミナーへの参加や読書ももちろんですが、就業先の仲間と教え合うことが大切です。

そこには、配属年数も年齢も関係ありません。たとえ新しく配属されたメンバーであっても、ただ私から一方的に教えるのでなく、その人が持つ知識を教えてもらうことを心掛けています。そうやって、常に勉強し続けることで、自分自身をアップデートしていけると思うんです。

また、設計者として「机上の空論」にならないことも心掛けています。半導体業界は現在の就業先が初めてでしたが、ゼロから設計を任せられたんです。装置の構造や機能性を検討しながら設計し、装置が組み立て段階に入ったら、必ず現場まで足を運び、製造担当者から直接改善点を聞きながら、互いの意見をすり合わせるようにしました。配属直後で、大きな仕事を任せられ大変でしたが、設計から完成まで一連の開発に携われたやりがいと達成感は忘れられません。

会社にも、世の中にも貢献できるエンジニアになりたい。

2017年ごろからは、就業先での当社エンジニアをまとめるリーダーも任されています。というのも、現在の就業先には60名を超えるエンジニアが配属されており、一人の営業担当だけで全員をサポートしきるのは至難の業。そこで、会社とも相談のうえ、新しく配属されたメンバーに就業先でのルールを伝えたり、悩みごとがあれば相談に乗ったりする役目を担っています。
当社の営業担当は、言うならば「一緒に戦う仲間」のような存在。就業先や仲間の状況など、営業担当とは密に連絡を取りながら、同じ会社の仲間として働いている実感がありますね。

今後は、携わった装置や特許をより増やすことで、世の中に貢献していきたいです。
例えば、私の坊主頭は、妻がバリカンで3ミリに整えてくれているのですが、このバリカンには刈った毛を吸い取ってくれるバキューム機能があって、掃除の手間がすごく省けるんです(笑)。そんなふうに、私も「使い手に喜ばれる」便利で機能的な装置を生み出し続けていきたい。

20代の頃は、ただ楽しくモノづくりがしたいという思いが強かった気がしますが、40歳を過ぎた今、自分がやっていることの意味や世の中に与えるインパクトを考えるようになってきたんです。新しいモノを生み出していくことは、決して簡単なことではありませんが、エンジニアの仕事が、やっぱり好きなんですよね。

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