組込みエンジニアが激務って本当?つらい理由や向いている人・避ける方法を解説
「組込みエンジニアは激務って本当?」
「納期前は残業や休日対応が増えて大変そう…」
「きつい働き方になって後悔しないか不安…」
このような疑問をおもちではありませんか?
組込みエンジニアは、家電や自動車などの製品を動かすプログラムを作り、社会の便利さと安全を支える重要な仕事です。IoTや自動運転など成長分野でも活躍できるため、将来性が高い職種として注目されています。
しかし、納期前は残業が多くなったり、トラブル発生時は休日出勤が発生するなど、実機検証に時間がかかることなどが重なり、激務だと言われるケースも少なくありません。さらに仕様変更や人手不足、品質への責任の重さが負担となり、きついと感じやすい場面もあります。
本記事では、組込みエンジニアが激務と言われる理由を整理しつつ、目指すメリットや向いている人の特徴、負担を軽減する方法、激務を避けるための企業選びまでわかりやすく解説します。組込みエンジニアを目指している方や転職を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
|組込みエンジニアは、激務な場合がある
組込みエンジニアは、家電や車などを動かすための専用プログラムを作る仕事です。普段は残業が少し多い程度に見えることもありますが、忙しさには大きな波があります。
とくに製品を完成させて世に出す直前は、トラブル対応や納期のしわ寄せが集中し、長時間の作業が続く場合も珍しくありません。さらに組込み製品は、一度出荷すると簡単に修正できないため、ミスが許されない強い緊張感も重なります。
重大な不具合が起きればリコールにつながり、会社に大きな損害を与える可能性があり、人命に関わる分野では責任も重いです。ただし、きつさは業界や働き方で大きく変わるため、会社選びとスキルアップを意識して環境に振り回されないことが重要です。
|組込みエンジニアが激務と言われる主な理由
組込みエンジニアは、家電や自動車を動かすプログラムを作る専門家です。しかし、今の製造現場では、次のような理由から激務と言われることがあります。
- 納期直前に残業時間が増えやすい
- トラブル発生時は休日出勤になることがある
- 実機検証が難しくデバッグに時間がかかる
- 顧客都合による急な仕様変更が発生しやすい
- 慢性的な人手不足で業務量が増えやすい
- ハードとソフト両方の知識が求められる
- 製品の安全性や品質に対する責任が重い
ここでは、組込みエンジニアが激務と言われる主な理由を詳しく解説します。
納期直前に残業時間が増えやすい
仕事の忙しさが時期によって大きく変化する点が組込み開発の特徴です。月平均の残業が極端に多いわけではありませんが、新製品の発売直前には残業時間が増加することもあります。1年中忙しいのではなく、嵐のような繁忙期と凪のような平常期が交互に来るということです。
平均の数字だけでは見えないこの忙しい時期のことを、現場ではデスマーチと呼ぶことがあります。自分の時間を守るためには、仕事の波が激しすぎない会社を選ぶ視点が必要です。
トラブル発生時は休日出勤になることがある
工場のラインを動かすシステムなどに不具合が出た場合、すぐに対応するため休日出勤が発生する場合があります。とくに産業機器の分野では、トラブルが起きると現場へ急行して復旧作業を行う緊急呼び出しがストレスの原因になることもあります。機械が止まると大きな損害につながることから、一刻も早い修理が必要となるためです。
一方で、こうしたトラブルを解決する力はエンジニアとして高く評価される武器になります。
実機検証が難しくデバッグに時間がかかる
プログラムの不備を見つけて直すデバッグは、物理的な機械を相手にするため非常に時間がかかります。組込み業界は、本物の基板や測定器が手元にないと仕事が進まないため、リモートワークの普及率が低いです。
画面の中だけで完結しないため、原因が機械のノイズなのかプログラムのミスなのかを切り分ける泥臭い作業が長時間続くこともあります。
顧客都合による急な仕様変更が発生しやすい
開発の終盤にお客様から機能の変更を求められると、作業が大幅に増えてしまいます。組込み業界では手順を1つずつ進めるV字モデルという開発手法が一般的ですが、このやり方は途中の変更に弱く、やり直しのコストが非常に大きくなります。
これは単にプログラムを直すだけでなく、安全性を証明するための大量の書類も書き直さなければならないためです。文書作成のための残業が増えると、本来の仕事であるコード作成の時間が削られてしまいます。
慢性的な人手不足で業務量が増えやすい
業界全体でエンジニアが不足しており、一人ひとりの業務負担が限界を超えやすい構造にあります。新しい製品の開発案件は増え続けているにも関わらず、現場には即戦力が足りず、「作る人」と「教える人」の両方が不足しているからです。
たとえば、開発リーダーが自身の担当業務をこなしながら新人の教育も兼務するケースが多く、定時内に仕事が終わらない日も多々あります。物理的な人手不足が解消されない限り、企業によっては個人の残業でカバーせざるを得ない状況が激務を生んでいるケースがあると言えます。
ハードとソフト両方の知識が求められる
組込みエンジニアは、習得すべき技術領域が他のエンジニアに比べて圧倒的に広いことが、激務の大きな要因です。プログラムを書くだけでなく、電気回路の図面を読んだり、機械(ハードウェア)の特性まで深く理解していないと開発が進められないからです。
最近ではネットワークや人工知能の知識まで求められるようになっており、技術者の守備範囲が爆発的に広がっています。業務時間外での独学が半ば強制される状況を生み、激務だと感じる原因となっています。
製品の安全性や品質に対する責任が重い
自分の作ったプログラムが原因で大きな事故が起きたらどうしようという不安が、精神的な疲れを招きます。ブレーキや医療機器などの不具合は人の命に関わるため、ミスが見つかれば製品を回収して修理するリコールという事態になり、数百億円の損害が出ることもあります。この失敗できないという強い緊張感が、プレッシャーとして重くのしかかるのです。
|激務でも組込みエンジニアを目指すメリット

組込みエンジニアは激務だという噂を聞いて不安になる場合もあるでしょう。しかし、その裏側には他の仕事では得られない次のようなメリットがあります。
- IoT・自動化分野の成長で将来性が高い
- 製品が実際に動く達成感を得られる
- 専門性が高く高収入を目指しやすい
- 社会インフラや産業を支えるやりがいがある
ここでは、激務でも組込みエンジニアを目指すメリットを紹介します。
IoT・自動化分野の成長で将来性が高い
今、私たちの生活はデジタル技術なしでは成り立ちません。車の自動運転やスマート工場、最新の医療機器など、あらゆる産業がこの技術に支えられています。将来的な人手不足も心配されており、技術者の需要は高まる一方です。進化が速いため学び続ける努力は必要ですが、この成長分野でスキルを磨けば、将来の仕事に困る可能性は低いでしょう。
以下の記事では、制御系・組込み系エンジニアの違いについて紹介しています。
関連記事:制御系・組込み系エンジニアの違いとは?仕事内容や将来性、必要なスキルについて紹介
製品が実際に動く達成感を得られる
自分の書いたプログラムが目の前のモノを動かす瞬間は、何物にも代えがたい喜びです。Webサイトなどの画面の中だけで完結する世界とは違い、本物の機械を直接コントロールする仕事です。
ハードウェア、つまり回路基板や機械の本体といった物理的な装置と向き合うため、原因探しに苦労することもあります。しかし、その山を乗り越えて製品が完成した時の達成感は、エンジニアとしての自信を大きく深めてくれます。
専門性が高く高収入を目指しやすい
高い技術を持つ専門家は市場での価値が非常に高く、他の職業よりも高収入を狙いやすい点が魅力です。特定の分野で非常に優れた技術を持つ専門家の中には、年収1千万円を超えるエンジニアも存在しています。
これは、ハードとソフトの両方の知識を持つ人材が常に足りないため、企業が高い報酬を出してでも採用したいと考えているからです。
最初は覚えることが多くて大変な時期もありますが、一度プロの技術を身に付けてしまえば、自由で豊かな生活を手に入れるチャンスが広がります。
組込みエンジニアの実際の求人例
社会インフラや産業を支えるやりがいがある
私たちの安全で便利な暮らしの裏側には、必ず組込みエンジニアの貢献があります。病院の医療機器から最新の家電、さらには工場で働くロボットまで、社会のあらゆる場所でこの技術が活躍しています。社会インフラである交通や医療など、私たちが生きていくために欠かせない基盤を自分の手で支えているという誇りにつながるでしょう。
責任が重いため緊張する場面もありますが、誰かの命を救ったり、社会を便利にしたりする手応えを感じながら働きたい方にとって、これほどやりがいのある仕事はありません。
|組込みエンジニアに向いている人の特徴
組込みエンジニアは、冷蔵庫や自動車などの製品に組み込まれ、それらを賢く動かすプログラムを作る専門家です。きついと言われることもありますが、ものづくりが好きな方にとっては大きなやりがいがあります。
主に、次のような特徴がある方は向いています。
- デバッグを謎解きのように楽しめて、原因がわかるまで粘り強く調べられる
- 温度変化や電気のノイズなど、時々しか起きない不具合にも実機や基板と向き合える
- 人命に関わる製品もあるため、妥協せず丁寧にテストを繰り返せる責任感がある
- 回路の仕組みや新しい技術にも興味を持ち、学び続けられる
上記のような姿勢があれば、忙しい時期でも成長し続けられます。
|組込みエンジニアの激務を軽減する方法
組込みエンジニアとして長く活躍するためには、ただ目の前の作業をこなすだけでなく、構造的な忙しさを自分から変えていく次のような戦略が大切です。
- テスト自動化で検証作業の負担を減らす
- 英語力を身に付け海外の技術情報を活用する
- 設計書や仕様書の精度を高め手戻りを防ぐ
ここでは、組込みエンジニアの激務を軽減する方法を解説します。
テスト自動化で検証作業の負担を減らす
機械に任せられる作業を自動化することで、残業の削減につながります。手作業での確認が多い現場では、納期前に負担が集中します。これを解決する方法が、CI/CDと呼ばれるプログラムを自動で組み立ててテストする仕組みです。
これを使えば人間がやる必要のない単純な作業を減らせ、一番大変な時期の負担を軽減できます。最初は覚えることも多く大変ですが、将来の自分の時間を守るための強力な武器になるでしょう。
英語力を身に付け海外の技術情報を活用する
英語ができるようになると、原因不明のトラブルを素早く解決し、結果として長時間残業を回避しやすくなります。海外の情報を直接確認することで、日本語の資料だけでは解決できない難しい不具合にもすぐに対処できるためです。
最新の部品の使い方が書かれたデータシートや世界中の技術者が知恵を出し合う掲示板は、そのほとんどが英語で発信されています。つまり、一次情報と呼ばれる元のデータに直接触れられる能力があれば、調査に何時間も迷うことがなくなるのです。
設計書や仕様書の精度を高め手戻りを防ぐ
最初の設計段階で動作のルールを細かく決めておくことも、やり直しを防ぐ対策です。この業界では設計から確認までを順番に進めるV字モデルという手法がよく使われますが、後半でミスが見つかるとすべてやり直す手戻りが発生し、残業の原因になります。
早い段階で完璧な計画を立てることを面倒に思う方もいるのではないでしょうか。しかし、この丁寧な仕事が後の業務時間短縮につながります。
|激務を避けるための求人の選び方

組込みエンジニアとして長く働き続けるためには、企業選びが重要です。次の選定基準を確認しましょう。
- 自社開発中心の企業かを確認する
- 離職率や平均残業時間の実績を確認する
- 教育・研修制度が整っているかを確認する
自分が納得できる環境を見極めるためにも、激務を避けるための求人先の選び方を確認してください。
以下の記事では、組込みエンジニアの転職戦略について紹介しています。
関連記事:組込みエンジニアの転職戦略|主な仕事内容や必要なスキル・キャリアパスを紹介
自社開発中心の企業かを確認する
客先の状況に振り回されたくない方は、自社で製品を企画して作るメーカーを選びましょう。自社開発中心の場合は、自分たちでスケジュールの主導権を握れるため、無理な納期設定を防ぎやすいというメリットがあります。
一方で、客先の会社に技術を貸し出す働き方であるSESは、配属先の忙しさに自分の生活が左右されてしまいます。人生設計を優先したいなら、自分の意見が通りやすい環境を選ぶことが何よりも大切です。
以下の記事では、組込みエンジニアのキャリアプランについて紹介しています。
関連記事:組込みエンジニアのキャリアプランとは?必要なスキルやキャリアパスを紹介
離職率や平均残業時間の実績を確認する
平均の残業時間だけを見るのではなく、1番忙しい時期のリアルな数字を確認することが失敗を防ぐコツです。製品の完成直前には、残業が多くなることも珍しくありません。
忙しさに極端な波があることは大前提として把握しておきましょう。また、面接では過去に起きたトラブルの事例を逆質問することもおすすめです。
教育・研修制度が整っているかを確認する
新人を育てる余裕がない職場は、1人ひとりの負担が重くなり激務になりやすいため、教育体制が整っているかを必ず確認してください。現代のエンジニアはプログラムだけでなく、あらゆるモノがインターネットにつながるIoTの知識やクラウド技術など、非常に広い範囲を学ばなければなりません。
現場に教育の仕組みがないと、すべての学習をプライベートの時間で行うことになり、心身ともに疲弊してしまいます。会社が技術投資を惜しまない姿勢を持っているかは、長く働き続けるために不可欠な条件です。
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組込みエンジニアは、製品の発売直前に忙しさが集中しやすく、トラブル対応や仕様変更、実機デバッグの難しさなどから激務になりやすい仕事です。
ただし、働き方や業界、所属する企業によって負担の大きさは大きく変わります。自社開発中心の企業を選ぶことや、テスト自動化や設計精度の向上といった対策を実践することで、過酷な環境は十分に避けられます。
組込みエンジニアの仕事を正しく理解し、自分の適性や働き方の優先順位と照らし合わせることで、将来の選択肢は大きく広がるでしょう。
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