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品質管理はきつい仕事?仕事内容と向いている人について詳しく解説

転職活動をしているよく見かける「品質管理」という求人。
製造業界への転職を検討している方や別のエンジニア業務経験がある方は、実際どうなのか知りたいという方も多いのではないでしょうか。

今回は、品質管理の仕事の実情や向いている人、魅力などについて解説していきます。

品質管理とは

品質管理は、自動車、半導体、航空機、ロボット、医療用機器、家電などあらゆる製品を世に出す前までのテスト業務です。ただし業務範囲は、これらの設計段階から始まり、試作、量産に至るまでのすべての工程で、厳格な基準を設けて製品の品質を確保していくことが求められます。

製造業界において、顧客がメーカーに抱くイメージを決定づける要素は、商品のデザインや価格に見合う機能などのクオリティ、さらには実際に販売されている製品の仕上がり具合です。品質管理が製品の成功を左右するといっても過言ではありません。

品質管理の仕事内容とPDCAサイクルとは

品質管理の主な業務は、PDCA(Plan、Do、Check、Action)サイクルを用いて製品の品質を継続的に維持・改善し、さらには向上させることです。

PDCAサイクルの各ステップは以下のように定義されています。

ステップ説明
Plan(計画)不良品や事故に関する報告書をもとに、再発防止策を立てる。
Do(実施)再発防止策を実行し、マニュアルの内容も実践する。
Check(評価)改善すべきポイントがないかをチェックする。
Action(対策)発生した問題の調査、解決、報告書の作成を行う。

これらの作業を繰り返すことで、品質管理は効果的・効率的に行われます。また、品質管理のためには、作業標準書やQC工程表(クオリティコントロール工程表)を作成することも重要です。

QC工程表とは

QC工程表は、原料から各製造段階、出荷までの流れを記載した文書です。これにより、製造プロセス全体を可視化し、不良品が発生した場合に迅速に調査できる管理体制を整えます。

文書名説明
作業標準書同じ作業を行うための手順を記載した文書で、安定した品質を維持するために必要。
QC工程表原料から出荷までの各製造段階を示した表で、製造プロセスの流れを明確にする。

作業標準書やQC工程表は、不良品への対処だけでなく、記載された手順に従って作業を行うことで、安定した品質を維持するためにも不可欠なツールです。これにより、製造現場での一貫性が確保され、品質の向上に寄与します。

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製造業界で「品質管理はきつい」と言われる5つの理由

1. 板挟みになることがある

品質管理の仕事は、納期と品質の両方を守らなければならないため、立場の異なる人々の板挟みになることがあります。例えば、製品不良が発見された場合、納期に影響が出る可能性があります。この際、取引先からクレームを受けることも多く、品質管理担当者は現場の生産を止める必要がある一方で、顧客からは納品を急ぐよう指示が入ることがしばしばです。

このような状況では、品質管理者は多くのプレッシャーにさらされ、ストレスを感じることが少なくありません。現場スタッフの残業が増えることもあり、品質管理の存在を好意的に思わない人もいるかもしれません。そのため、物事に動じず、しっかりとしたコミュニケーション能力をもつことが求められます。

2. 幅広い知識やスキルが必要

品質管理では、製品の品質管理だけでなく、部署間の調整やクレーム対応など、さまざまな業務を担う必要があります。このため、専門的な知識だけではなく、幅広いスキルが求められます。

例えば、新製品の開発時には、設計部門や製造部門と連携しながら、品質基準を設定する必要があります。また、品質トラブルが発生した際には、関連する部門と協力して問題解決にあたるため、製品に関する専門知識に加えて、業界のトレンドや規制についての理解も不可欠です。

3. 対人折衝力

品質管理の業務では、製品に問題やクレームがあった場合に、各部門に改善の依頼をしなければなりません。現場にとっては仕事が増えることになるため、反発を受けることも多いです。このため、日頃からの関係構築が重要で、高い折衝力やコミュニケーションスキルが求められます。

また、顧客からのクレーム対応も重要な業務です。顧客の信頼を損なわないよう、適切な対応が必要です。例えば、クレームが発生した際には、迅速に情報を収集し、問題の根本原因を特定して、改善策を提示することが求められます。

4. 論理的な思考と説明スキル

品質管理は、問題に対して原因を追求し、改善方法を導き出す仕事です。そのため、論理的な思考が不可欠です。問題の発生時には、状況を冷静に分析し、適切な対策を講じる必要があります。

具体的には、問題が発生した際に「なぜその問題が起きたのか」を追求するために、5つのなぜ(5 Whys)という手法を用いることがあります。この手法は、問題の根本原因を明らかにするために非常に有効です。また、改善策を提案する際には、関係者に納得してもらうための説明スキルも重要です。

5. データ分析スキル

品質管理では、統計的なデータを用いて分析することが多く、データ分析スキルが求められます。特に、ヒストグラムやパレート図といった手法を使用して、問題の傾向を視覚的に把握することが重要です。

たとえば、製品不良の発生率を追跡する際には、ヒストグラムを用いて不良品の数を可視化し、どの工程で問題が発生しているのかを特定します。このように、数値を一目で理解できるレベルのスキルは、品質管理において非常に重要です。

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品質管理エンジニアに向いている人の特徴

品質管理の仕事に向いている人の特徴は以下です。

  • ストレス耐性が高い:板挟みになることが多いため、ストレスに強い人が向いています。
  • コミュニケーション能力が高い: 部署間の調整や顧客対応が多いため、高いコミュニケーション能力が求められます。
  • 論理的思考ができる:問題解決のために、論理的に考えることができる人が向いています。
  • データ分析が得意::統計データを扱うことが多いため、データ分析スキルが必要です。
  • 改善志向が強い:常に品質向上を目指す姿勢が求められます。

品質管理エンジニアのやりがい

品質管理の仕事は、企業の看板を背負いメーカーのイメージを左右する側面もあり責任もありますが、その分得られるやりがいは大きいです。

製造メーカーであれば消費者から「あのメーカーの製品なら信頼できる」と思っていただけたり、「購入」や「おすすめ紹介」につながるなど、品質を守ることで、ブランド力の向上に貢献できます。

もちろん品質管理業務には厳しさも伴い、PDCAを回しながら高い基準を維持するプレッシャーがありますが、高い品質の維持・向上は企業にとって不可欠で、需要が高い職業です。AI技術の進化によっても人間の役割は重要で、将来性がある分野です。品質管理は、きつい面もありますが、その分やりがいを感じられる職業と言えるでしょう。

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品質管理は製造業において重要な役割を果たし、設計から出荷までの全工程を管理します。PDCAサイクルを用いて品質を維持・改善し、幅広い知識や対人スキルが求められます。プレッシャーは大きいですが、ブランド力向上に貢献できるやりがいのある職業です。AI技術の進化に伴い、将来性も高い分野といえます。

ビーネックステクノロジーズは、機械や電気、IT領域を中心に全国9,000件以上の求人を掲載しており、大手メーカーを中心に1,090社と取引実績があるのが特徴です。

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